退院直後
先日、3か月の入院生活を終えて退院された男性を、新たに担当することになりました。
病院でも8月にお会いして、その約1ヶ月後の今月9月に帰宅されました。
退院当日、各種サービスの導入等や本人の状態確認もあり、自宅に訪問しました。
前回病院で会ったより、足腰が踏ん張れるようになっていました。
元々大きな病気もなく、脱水などがあり6月に入院されましたが、リハビリ等して帰宅になったので、想定していたより動けていました。
「やっぱり自宅はいいなあ。」「もうすっかり歩けるよ。」と笑顔で話していたAさん。
「まだ退院したばかりで足が少しふらついています、リハビリをして、入院前のように近所のスーパーに行けるようになりましょう。」とケアマネの私。
その日は退出して、数日後デイ見学日に自宅に訪問したら、Aさんは顔にあざがあります。
「何かあったんですか?」「転んじゃったんだよ…。退院した翌日に、また救急車で同じ病院に運ばれちまったんだよ…。」
なんと、一人で杖だけで散歩し、スーパーまで行けたはいいものの、帰りに段差で足がもつれて顔から転んだとの事。
通りがかりの人が救急車を呼んでくれ、前日までいた病院に運ばれたそうです。
鼻骨骨折はあるものの、入院にはならず帰宅されたそうです。
退院日は自信満々でしたが、今日は「思ったより歩けないな…。」と少ししょげていました。
入院中のリハビリや歩行では、床が平たんで手すりもあり、何かあっても看護師や職員にすぐ見つけてもらえるので、安心して歩いたり動いたりすることができます。
しかし退院して自宅に戻ると、手すりが足りなかったり、平らな床や道路ではなかったりと、整っていた条件がだいぶ欠けてしまい、不安も大きくなり、安心して歩けないことが多いそうです。
皆さんも、もし入院して退院したら、転ばないように慎重に、とにかく気を付けて下さいね。